牧野永美子 / ロマンティックな形相


会期 2017年10月14日(土)~11月5日(日)
オープニングレセプション 10月13日(金)18時~
開催時間 12:00-19:00
休 廊 月曜日・火曜日

まず人の形があります。

 ざっくり言うと、その形は大きな塊(胴体)から5方向に頭や手足が伸びたもの。それだけで何となく人間っぽい形に見えるけれど、まだ「ヒト」だとは断定はできません。頭と手足のある、似たような生き物はたくさんいるので、更にヒトっぽくするには、ヒトっぽいディティールが必要です。 足だけで立つ、歩く、踊る、手に何か持ったり、作ったり、叩いたり、顔に表情をつける…など。

 一度「これは人間だ」とわかれば、あとはいい加減でも大丈夫。 どんどん遠ざかってディティールが消えて豆粒くらいにしか見えなくなっても 「あれは人間だ」とわかります。似たような何か(動物でも植物でも)にすり替わっても人に見えてしまうかもしれません。

こうやって簡略的に見たり、詳細に見たりの視点の入れ替えをしながら、たまに似たものが紛れ込んでくるのが、私が作っているものの形です。

今回のタイトル「ロマンティックな形相」は、「形相=ぎょうそう」と読めば、(ただならぬ雰囲気の)『顔』を表し、「形相=けいそう」と読めば、(質料に対し)『ものの形そのもの』を表します。

今回は「ロマンティックなぎょうそう」です。思うにロマンティックな〜〜というのは当事者同士でしか成り立たないものだと思います。 意味深な空気も傍目には伝わりづらく、顔を覗き込めばただならぬ形相。

「どうしてそんな顔をしているの」と、本展示はそのような第三者的な目線で、もしくは共感し寄り添う目線で見ていただければと思います。

-牧野永美子-


人間と動物の特徴に着眼。見方によってはかなり似ているが、その反面、全く違う要素もある。それは、どんな時、どんな仕草、体のどの部分か。生物の似ているところや違うところを一つに繋ぎ合わせて一つの生き物の姿として表現。 樟などの木を中心に、FRP、鍛金、フェルティングなど、生き物に合ったテクスチャーを選び素材を決め制作している。2016年CCC AWARDSグランプリを受賞。




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