2017.10
葉栗 里 / ここにゆる

会期:2017年11月11日(土)~12月10日(日) 
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:月曜日・火曜日
オープニングレセプション:11月10日(金)/ 18:00~

木を組み合わせて空間を与え、木彫でありながらも軽やかさを出すことを意識して制作している。モチーフは人。その色彩やポーズからもふわりとした浮遊感を感じさせる。

2014年GEISAI#20で猪子寿之賞を受賞、2015年TOKYO DESIGN WEEK ASIA AWARDS ART部門セミグランプリ受賞、2016年トーキョーワンダーウォール2016立体映像部門に入選している。

息をゆっくり吸い込む。

スーッと空気の通る音が、鼻の奥で聞こえた。

やけに静かな世界だ。

そこにゆらめきながら存在する人。

体も。心も。   ‐葉栗里-


作品:「ここにゆる」 2017 楠、アクリル絵の具、ボルト
         83×145×70㎝

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2017.10
牧野永美子 / ロマンティックな形相

会期:2017年10月14日(土)~11月5日(日) 
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:月曜日・火曜日
オープニングレセプション:10月13日(金)/ 18:00~
 

人間と動物の特徴に着眼。見方によってはかなり似ているが、その反面、全く違う要素もある。それは、どんな時、どんな仕草、体のどの部分か。生物の似ているところや違うところを一つに繋ぎ合わせて一つの生き物の姿として表現。 樟などの木を中心に、FRP、鍛金、フェルティングなど、生き物に合ったテクスチャーを選び素材を決め制作している。2016年CCC AWARDSグランプリを受賞。


 まず人の形があります。

 ざっくり言うと、その形は大きな塊(胴体)から5方向に頭や手足が伸びたもの。それだけで何となく人間っぽい形に見えるけれど、まだ「ヒト」だとは断定はできません。頭と手足のある、似たような生き物はたくさんいるので、更にヒトっぽくするには、ヒトっぽいディティールが必要です。 足だけで立つ、歩く、踊る、手に何か持ったり、作ったり、叩いたり、顔に表情をつける…など。

 一度「これは人間だ」とわかれば、あとはいい加減でも大丈夫。 どんどん遠ざかってディティールが消えて豆粒くらいにしか見えなくなっても 「あれは人間だ」とわかります。似たような何か(動物でも植物でも)にすり替わっても人に見えてしまうかもしれません。

こうやって簡略的に見たり、詳細に見たりの視点の入れ替えをしながら、たまに似たものが紛れ込んでくるのが、私が作っているものの形です。

 今回のタイトル「ロマンティックな形相」は、

「形相=ぎょうそう」と読めば、(ただならぬ雰囲気の)『顔』を表し、

「形相=けいそう」と読めば、(質料に対し)『ものの形そのもの』を表します。

今回は「ロマンティックなぎょうそう」です。思うにロマンティックな〜〜というのは当事者同士でしか成り立たないものだと思います。 意味深な空気も傍目には伝わりづらく、顔を覗き込めばただならぬ形相。

「どうしてそんな顔をしているの」と、本展示はそのような第三者的な目線で、もしくは共感し寄り添う目線で見ていただければと思います。

-牧野永美子-


作品:私たちかがみあわせせ 2017 樟、FRP、金属 27×20×23㎝

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2017.09
明円 光 / ペンギン塗りたて

会期 2017年9月30日(土)~10月8日(日)
オープニングレセプション 9月29日(金) 18:00~
開催時間 12:00-19:00
会期中無休
9月30日(土)は六本木アートナイトの為22:00まで営業
●公式WEBサイトURL
http://www.roppongiartnight.com/2017/
●ギャラリーページ
http://www.roppongiartnight.com/2017/facilities

ニンバスと海 -「 明円光展 ペンギン塗りたて」をめぐって

 失礼を承知で言えば、明円光には飽きっぽい子どものようなところがある。特定のモチーフに夢中な時の集中力はすさまじいが、やがてあっという間に他の対象へと興味を移してしまうのだ。一方、彼が実際の子どもと異なるのは、やってみたいと思ったことをすべて実現できる技術と体力を備えているという点。だが着手したゲームの難なきクリアが面白くないように、それはそれで本人の悩みでもあったのだろう。

 2 年以上描きまくったラバーダックから卒業し、彼が抽象的な様式へと向かったのは昨年のこと。しかし、どうやら早くも今春頃にはペンギンが彼の意中になっていたようだ。あひるに続いてまたも「飛べない鳥」になるが、実はそこにはとても大きな変化が生じていた。

 それが如実に感じられるのは、頭部付近でふわっと光っているような黄色の部分だ。これは無地の段階のカンヴァスにスプレーを吹き付けることで表現したもの。そこにあらかじめデザインしておいた黒いフォルムを重ねることでペンギンのイメージが立ち現れるわけだが、この順序は逆光的な印象をもたらすことにもつながっている。彼にとって新しい画材であるスプレーは目詰まり等により思わぬ場所へ飛び散ることがあるが、本人曰くそのリスクはあえて排除しないとのこと。

 このように形状や位置関係を完全には制御できない方法は、筆だけで描くよりもはるかに「緊張感」と「偶然性に対する寛容さ」を必要とするものだ。しかし、作家がこれらの精神状態をうまく活かすことができれば、その表現の可能性はぐっと広がってゆくことになるだろう。

 ギリシャ神話によれば地上に降り立った神はニンバス(nimbus)つまり輝く雲をまとっており、転じてこの言葉は「後光」や「魅力的な雰囲気」という意味を持つようになったという。

以前作家がモチーフとしたあひるは人間のために生みだされたアノニマスな工業製品だったが、今度のペンギンたちはそれぞれ個性があり作家はその心情を汲むことも時に強いられそうだ。そこからは、人工的にコントロールされた状況から、よりリアルな世界へと彼の関心がシフトしつつあることが察せられる。この鳥たちの生息域に例えるなら、バスルームまたはプールから厳しい海原へ、といったところだろうか。でもきっと大丈夫、彼にはニンバスを備えたペンギン達がいる。

文・山内舞子/キュレーター

作品:Penguins 72.7×116.7cm  Acrylic on canvas 2017

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2017.07
ART FAIR ASIA FUKUOKA 2017 出展

9月に福岡のホテルオークラ福岡で開催される
ART FAIR ASIA FUKUOKA 2017に出展いたします。

出展作家詳細
http://www.artfair.asia/nanatasu-gallery/


プレビュー:2017年9月8日(金)(招待客・プレスのみ)
会期時間:11:00~18:00
会期:2017年9月9日(土) & 9月10日(日) 
会期時間:11:00~19:00(ご入場は終了30分前迄)
会  場:ホテルオークラ福岡 9F 福岡市博多区下川端町3-2
http://www.artfair.asia

入場料:1DAY チケット 1,500円(税込)

チケットぴあ/0570-02-9999[Pコード 768-453]

当日券は、ホテル1階受付にてお求めください。

中学生以下は保護者同伴に限り無料。

その他チケット取り扱いはお問い合わせください。




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2017.07
板垣真実 / ありてなければ

会期:2017年9月2日(土)~9月24日(日) 
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:月曜日・火曜日
オープニングレセプション:9月1日(金)/ 18:00~

“世の中は夢かうつつかうつつとも 夢とも知らずありてなければ”
                   古今和歌集 詠人知らず

~この世は夢なのか現実なのか 自分には現実とも夢とも分からない  
なぜならば この世は 存在していて存在していないのだから~

私たちはあたかも当たり前に“存在している”かのように日常を送っている。何気ない日常の一コマである、満員電車に乗り込むサラリーマン。その存在でさえ“無い”ものかもしれないと、ふと思うことがある。そう、当たり前に存在していると思っているものは“無い”のである。ただ私はそんなとき同時に“在る”とは何なのかを考えさせられる。

この世は存在していない幻で作られた世界なのかもしれない。
私の存在すら不確かな“ありてなげれば”の世の中で、私が作品にしたいと思うのは不思議にも確かに心が動かされたこの世の情景である。
京都府 広隆寺 弥勒菩薩半跏思惟像の姿勢をとりシャボン玉を吹く女子高生。女子高生という“時分の華”もまた、瞬く間に弾けるシャボン玉のように美しく儚い夢のようだ。 -板垣真実-


板垣真実は、東京藝術大学彫刻科を卒業後、個展や国内外のアートフェアで発表を重ねてきた。その作品は、桐の粉末に糊を混ぜて作る粘土=桐塑を素材に、ありふれた日常に生きる人々をモチーフとしたもの。
本展では、新たに仏像のポーズを取り入れたものを発表している。

作品:「水の花」 2017 桐塑、パステル H 62×W25×D28
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2017.06
福嶋幸平 / maps

会期:2017年7月15日(土)~7月30日(日) 
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:月曜日・火曜日
オープニングレセプション:7月14日(金)/ 18:00~

1989年東京都生まれ。横浜美術大学卒業。現代における芸術写真の在り方を模索し、様々なメディアを横断して制作に取り組んでいる。近年の主なテーマは「眼には映らないものを具現化させること」であり、自然崇拝に到る過程や死をモチーフに制作。襖や屏風、連作といった連続性と非連続性を同時に含む形式を利用することで、生や死、神や自然といった超越的なものを捉えようとしている。

近年の主な受賞に2017年「第20回 岡本太郎現代芸術賞」入選や2017年「横浜美術大学学長表彰」優秀賞、2017年「第6回 都美セレクション」入選 等
                                                      

本作品のモチーフとなった地図アプリケーションはサービス開始からすでに10年以上が経ち、私たちの日常もまた地図アプリケーションによって拡張されてきたといえるだろう。単なるプランビューであったそれまでの地図概念を書換え、地図のなかを歩ける体験を提供したメディアである。確かに地図アプリケーションは現実の世界を正確に写しとり、私たちの《日常》を拡張した。しかしそれによって現実の、私たちが《歩くことのできる世界》が変わったわけではなんらない。それらのメディアは、これまで私たちに現実によく似た《なにか》を提供してきたし、これからより一層と私たちの日常に溶け混んでくるだろう。本作品は、この日常的な出来事と化しつつあるアプリケーションがPC に読み込まれる瞬間に発生するノイズを捉えることで、メディアが作り出した日常風景を超え、より現実的な世界の姿を写し出そうと試みたものである。
作品:「map」 2014 pigment print  100×150㎝

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2017.05
久野 彩子 / Rebirth 

会期:2017年6月10日(土)~7月9日(日) 
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:月曜日・火曜日
オープニングレセプション:6月9日(金)/ 18:00~
 
 久野彩子は、ロストワックス精密鋳造技法を用いて原型をシルバーや真鍮などの金属に置き換え、形を作り出している。金属でつくられた小さなパーツが集合し、大きな形を作る様は、私たちが住む都市をさまざまな視点からとらえたものである。
近年は、様々な若手のコンペティションで受賞し、高度な技法による精緻な表現力で高い評価を得ている。
                                                                                           

 人はあらゆる物事において創造と破壊を繰り返す。
壊れてしまうこと、元ある形を失ってしまうことは辛く悲しい。
完全に元に戻すことはできない。
ただ元通りにしようとするのではなく、現実を受け入れ、
再構築していくことによって生まれてくる何かを、主に金属を用いて表現していく。
-久野彩子-

作品:「Rebuild」 2017 
          洋白、ブロンズ、シルバー925、真鍮      
          20×20×20㎝

 

 

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2017.04
村山之都 Shitsu Murayama / Kids know

会期:2017年5月13日(土)~6月4日(日) 
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:月曜日・火曜日
オープニングレセプション:5月12日(金)/ 18:00~

*Shopページより作品購入できます。
https://www.nanatasu.jp/shop.php

人の形態を、直線的なストロークで作った色面で表現しようとする絵画。子供の顔を題材にすることが多いのは丸いからで、 個人的にはその丸さが直線と相性がいいと感じている。
人物は継続的に取り上げている中心的なモチーフ。立体としての成り立ちの面白さと、その仕草から必ず立ち現れてくる意味の在り方に興味を持っていて、両者の交叉する場所を探りながら描いている。

制作過程は陰影を手がかりにトーンのかたちを明確化していくもの。それ自体はシンプルかつオーソドックスな手法だが、一方で絵画の持つ平面的な装飾性を並立させようとするバランスの中で、色面の色調と形態を決定している。

今回の『Kids Know』は「子供は何でも知っている」で、子供自身の表情や動きを追ったもの、そしてその一種批評的な視線から見た世界の二つをテーマにした。

-村山之都―

作品:「Glass」キャンバス、油彩 60.6×50.0㎝

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2017.02
所 正泰 / Dolls 3 「想いの在処」   -可動式骨格人形-

会期:2017年3月11日(土)~4月9日(日) 
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:月曜日・火曜日(3/20祝は休廊)
オープニングレセプション:3月10日(金)/ 18:00~

アーマチュアと呼ばれる可動式関節人形は、金属の真鍮を中心にポールジョイントを作り組み上げることにより、様々なポーズが取ることができる。
モチーフは動物。表情豊かな立ち姿が特徴である。
手足は木製、衣装は自らが染色を施した生地を使用している。


永く強いもの、叶わなかったもの、待ち続けるもの、そして小さいけれど忘れてはいけないもの…そんな想いの在る場所をイメージして制作しました。
見てくださる方に彼らの想いの在処を感じていただけたら幸いです。       -所正泰-

作品:「魔法の竜の為に」可動式骨格人形 
          2017 mixed media 36×20×16㎝

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2016.12
ミヤザキ ケンスケ / Super happy!
会期:2017年1月14日(土)~1月29日(日) 
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:月曜日
オープニングレセプション:1月13日(金)/ 18:00~

筑波大学修士課程芸術研究科を修了後、ロンドンへ渡りアート制作を開始。          【Super happy】をテーマに「見た瞬間に幸せになれる作品」を制作している。

2006年から行っているケニア壁画プロジェクトでは100万人が住むといわれるキベラスラムの学校に壁画を描き、 現地の人々と共同で作品制作するスタイルが注目される。

現在世界中で壁画を残す活動「 OVER THE WALL 」を主催し、2016年は東ティモールの国立病院へ壁画を制作。2017年はUNHCR協力のもと、ウクライナのマリウポリ市に国内難民のための壁画を制作する。世界中を絵で明るく照らす活動を行っている。

作品:「masai balloon」2016 アクリル、キャンバス 53×53㎝

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2016.12
THE ART FAIR +PLUS-ULTRA2016 

The art fair +plus-ultra 2016(スパイラルガーデン/ 表参道)に出展いたします。

金属造形、彫刻、可動式骨格人形、絵画、木版などの作家達が表現する世界観から感じ取れる「印象=Impression」テーマに展示いたします。

アートフェアならではの企画をお楽しみください。

出展会期 Term1 :2016年12月17日(土)~12月20日(火)/ 11:00-20:00

会  場    スパイラルガーデン(スパイラル1F)
               東京都港区南青山5-6-23 ℡03-3498-1171

公式HP  http://www.systemultra.com

出展場所 +plus  ブース A

出展作家

金属造形 久野彩子 Ayako Kuno http://www.ayakokuno.com/ 

様々な若手のコンペティションで受賞し、高度な技法による精緻な表現力で評価を得ている。その作品は、ロストワックス鋳造技法を用いて、金属のパーツを幾何学的に組み上げ構成して制作。近年は、平面に留まることなく立体感を増して表現している。

木彫 葉栗里 Sato Haguri  http://hagurisato.wixsite.com/hagurisato

木を組み合わせて空間を与え、木彫でありながらも軽やかさを出すことを意識して制作している。モチーフは少女。その色彩やポーズからもふわりとした浮遊感を感じさせる。2014年GEISAI#20で猪子寿之賞を受賞、2015年TOKYO DESIGN WEEK ASIA AWARDS ART部門セミグランプリ受賞、2016年トーキョーワンダーウォール2016立体映像部門に入選している。

可動式骨格人形 所正泰
 Masayasu Tokoro 
http://tokoromasayasu.web.fc2.com/

アーマチュアと呼ばれる可動式関節人形は、金属の真鍮を中心にポールジョイントを作り組み上げることにより、様々なポーズが取ることができる。モチーフは動物。表情豊かな立ち姿が特徴である。
手足は木製、衣装は自らが染色を施した生地を使用している。

桐塑彫刻 板垣真実 Mami Itagaki  http://milky.geocities.jp/voncochinra/ 

桐の粉末に糊を混ぜて作る粘土=桐塑を素材に、
ありふれた日常に生きる人々をモチーフに制作。彼らがたたえるユーモアと哀愁は、何気なく過ごす日常の大切さを気づかせてくれる。その表情や仕草はどこか懐かしく、愛おしい。

彫刻 田中幹希
 Motoki Tanaka

現代における「印象」としての匿名性をテーマに「誰でもない誰か」を顔のない人物像で表現している。
もし、人に「顔」がなかったら、その人の「印象」は相手にどう伝わるのだろうか。人を印象づける「服」抽出し、人としての要素を生成して、「顔」がなくても「人の印象を認識できる」作品をFRPなどの素材を用いて制作している。

絵画  明円光 Hikaru Myoen  http://myoen.net/

「あひる」(Rubber duck)のモチーフから離れ、ドリッピングのパターンを用いた「Dots」シリーズを発表。自身のこだわりである構図をデザインし、支持体にトレースし着彩している。
京王プラザホテルでの個展開催など精力的に活動の幅を広げている。

絵画 宮ヶ丁渡 
Wataru Miyagacho http://watarumiyagacho.jimdo.com/

人型の版木に岩絵具などの日本画材をのせ、画面に押し付けると、絵具の粒子の粗細や支持体の凹凸によって様々な表情を見せる。同一の構図を様々な色彩やテクスチャーで反復することで、人間の内面的な差異を表現。他者との関係性のなかで状況によって変化する「自己」の多様性や、他者との感覚のズレなどをテーマとし、不確かなアイデンティティのあり方を、「体温」に重ねて見つめる。2015年「SICF16」で準グランプリを受賞している。

彫刻 牧野永美子
 Emiko Makino http://mamamamakiko.wixsite.com/emiko-makino- 

人間と動物の特徴に着眼。見方によってはかなり似ているが、その反面、全く違う要素もある。それは、どんな時、どんな仕草、体のどの部分か。生物の似ているところや違うところを一つに繋ぎ合わせて一つの生き物の姿として表現。 樟などの木を中心に、FRP、鍛金、フェルティングなど、生き物に合ったテクスチャーを選び素材を決め制作している。2016年CCC AWARDでグランプリを受賞している。



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2016.11
稲葉春日 / 宝石のぬけ殻   -小さな球体関節人形-
会期:2016年11月26日(土)~12月11日(日) 
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:月曜日
オープニングレセプション:11月25日(金)/ 18:00~

稲葉春日が紡ぐ、怪しく幼げな小さな球体関節人形は、
儚くも脆い生の美の世界を繊細に表現しています。

Artist’s Statement:

日々の生活の中、ふとした瞬間に生まれる“ひずみ”にできる「隙間」

はじまりもおわりもない「circle」

絶え間なく変化しつづける日々に変わらないでいることができないのなら
せめて今が、その一秒が、「永遠」であるように

「永遠」を一秒毎に積み重ね、変化を怖がらずに生きられるように

「おはよう」や「おやすみ」、「いただきます」や「さようなら」

そんな言葉を伝え合うような一秒を共有できれば何より幸福です。

-稲葉春日-

作品

「宝石のぬけ殻」2016 石粉粘土、ビーズ、岩絵の具
パネル 23×25×4.5㎝ 人形:18×7×3㎝


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2016.10
宮ケ丁渡 / 温度の標本
会期:2016年11月5日(土)~11月20日(日) 
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:月曜日
オープニングレセプション:11月4日(金)/ 18:00~

人は自分という存在を自分一人で定義することはできない。何かと交わることで、初めてそこに一つの顔が現れる。時、場所、状況の変化で発する言葉や振る舞いが変わるように、人は一面的ではなく時には矛盾さえ孕む多様な面を持つ。

人型の版木に岩絵具をのせ、画面に押し付けることで現れるその姿は、絵具の粒子の粗細や支持体の凹凸によって様々な表情を見せる。それはまるで、投げかけた言葉によって変わる返答や、環境や立場によって決定づけられる振る舞いのようである。
 自己は絶えず変化する体温のように不確かだが、その熱こそが存在の確かな証となる。

一人の人が持つ、一つではない温度。そんな温度の標本。 
-宮ヶ丁渡-

作品:「温度の標本」2016 各 18×14㎝
   岩絵具、水干絵具、金属箔、金属泥、墨、和紙
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2016.10
板垣真実 / あしたのパン

会期:2016年10月15日(土)~10月30日(日)
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:月曜日
オープニングレセプション:10月14日(金)/ 18:00~
*六本木アートナイト 10月21日(金)・22日(土)は、22時まで開廊


青春と白秋と朝  -板垣真実「あしたのパン」をめぐって

   「彼女はブラジャーをはずしているところですか、それともつけようとしているところですか」と私は尋ねた。作家は笑顔で答えてくれたが、しかしすぐに「ですが、どちらでもいいんです」と訂正した。

   青い春と書いて「青春」。誰もが知る日本語である。四季の名に色を冠して人生の段階を表現するこの言葉は中国の五行説に由来しており、知名度はぐっと下がるがその後には「朱夏」「白秋」そして老境を表す「玄冬」が続いている。板垣真実による人物像のモデルたちはちょうどこの青春と白秋に該当する人々で、そのほとんどは女子高生か背広姿のおじさんだ。

   副題の「あしたのパン」は明朝の食事を指している。作家によれば、誰もが親しみを覚えるような日常の一場面から引用したものだが、同時にそれはいのちをつなぐための行為、そして明くる日という直近未来の象徴でもあるという。

 時おり耳にする常套句にあるように、たしかに朝は誰にでも平等にやってくる。しかし残りの人生において見込まれる回数の差は、青春と白秋では歴然だ。そして「朝食という一種の儀礼」を軽んじたり茶化したりすることができるのは、その意味を実感するにはまだ若すぎる前者のみに許された特権であるともいえる。食パンをくわえて走る女子高生が曲がり角で転校生と鉢合わせするような鉄板ネタもまた、その権利なくしてはありえないだろう。

  自分の胸に手を当ててほしい。その青春時代の朝、欲求の対象はパンなどではなかったはずだ。冒頭の質問の答えは、そんな回顧とともにそのホックを見つめる者にだけ降りてくるのかもしれない。

(文・山内舞子/キュレーター)

作品:「昆虫採集」 2016 桐塑、パステル 100×73×30㎝

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2016.09
明円光 / COLORS
会期:2016年10月1日(土)~10月10日(月・祝) 
開廊時間: 12:00~19:00 / 会期中無休
オープニングレセプション:9月30日(金)18:00~
19時頃より「代官山王国」による演奏会を開催します。
http://daikanyamaoukoku.com/
予約不要

飛べないはずの鳥は  -明円光「COLORS」をめぐって

    明円光といえばラバーダック、所謂「おもちゃのあひる」である。個展を訪れるたびにその群れに迎えられること数回。いつしかこのモチーフは作家の出身地・北海道を舞台とした「幸福の黄色いハンカチ」の感動的なラストシーンと筆者の脳内で重なり合い、有名な絵画作品等に着想を得たシリーズのヴァリエーションとして「ハンカチの代わりに彼らが隊列をなして青空を泳ぐような光景」を描いてくれないかしら、とさえ勝手に思っていた。

 その作家が、あひるから離れる決意をした。さらには、あひる以上に長く関わってきた油彩技法や着実な具象表現とも距離を置き、偶然性や不確かさも取り入れながら新たな表現を探求しているという。今回の個展では「カラフル」をテーマに制作したなないろの水彩やオープンエア―のインスタレーション等を発表。子ども達のためのワークショップも用意され、オープニングには音色という色も添えられる。

そんなわけで、飛べないはずの鳥はあっという間に彩りのたわむれへと昇華してしまった。あのキュートな瞳やくちばしにもう会えないのは少し淋しい気もするけれど、本人曰く、個展を「ハッピーな空間」としたい気持ちはこれまでと変わらないとのこと。

空即是色色即是空。しばしその変容の様子を眺めることにしよう。

文・山内舞子/キュレーター

作品:Colors 2016 水彩、アルシュ紙 24×31㎝



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2016.07
こぺんなな / 感覚の楽譜

会期:2016年9月10日(土)~9月25日(日) 
開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:9月9日(金)18:00~
休廊日:月曜日※9月12日(月) ,19日(月.祝)は休みになります。

デンマーク王国・コペンハーゲン生まれ、北海道札幌市出身
生後帰国し日本で育つが、幼い頃に遊んだ北欧のおもちゃの色合いの記憶が、今の色彩感覚につながっていると感じ、作家名は生まれた街コペンハーゲンに由来している。


絵を描くことを通して、私は感覚について考える。四角い画面に慣れ親しんだ、わたしたちの目。
その目が認識する景色の輪郭は、必ずしも四角形ではない。
見ようとするものへの意識のしかたにより、その時々でかたちは多様に変化している。
キャンバスの形をそのいびつな輪郭へと昇華し 音、温度、重力、空気、リズム、風や香りなどの
目には見えないがたしかにそこにある感覚を色彩にこめて、絵に着地させる。
様々な感覚を研ぎ澄ませながら、色彩が奔放に飛び回る その瞬間を切り取って画面にとどめる行為は
まるで、作曲をしているかのような音楽的な感覚に満ちている。
私は絵を、楽譜のような存在として描いている。

それは、観る人がその目で奏でることで はじめて成り立つのである。  
-こぺんななー

作品:「感覚の楽譜」100号変形 162×130cm
    木、アクリルポリマー、胡粉、油彩 2016年

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2016.06
後藤 海 / DAYDREAM

会期:2016年7月9日(土)~7月24日(日) 
開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:7月8日(金)18:00~
休廊日:月曜日

ひとつひとつ繊細につくりだされる「破片」を通して、分裂・再集積する人々や物事のうつりかわりを表現する  “fragment.” シリーズを中心に制作。その表現方法は絵画・立体・インスタレーション・メディアアートと自在に変化する。



 息絶えた蝶は、飛び立つことができるだろうか。
その翅に在世の記憶を纏い、音となって空間を自由に舞う。
二年ぶりの個展となる本展では、音楽家の協力を得てサウンドインスタレーション形式で空間を構築。蝶の生息環境でフィールド・レコーディングした音源をもとにアルゴリズミック・コンポジションを用いて作曲されたピアノ曲、そして幾頭の蝶、その片翅には楽譜が施されている。

生と死の入り交じる白昼夢をここに表現する。 ―後藤 海―


作品:「day dream」蝶、アクリル、エポキシ樹脂
   7㎝×10㎝、7㎝×16㎝ 2016年

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2016.05
akatin / とく×とく×とく

会期:2016年6月11日(土)~6月26日(日) 
開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:6月10日(金)18:00~
休廊日:月曜日

 ニードルフェルティングや桐塑での造形、日本画材での着色など、特徴
ある技法を用いて、作品を前にした人にとって「印象的な事象」として
存在する立体作品を制作しています。


早鐘のような鼓動、ゆっくりした鼓動、力強い鼓動、消えそうな鼓動・・・・

たくさんの様々な状態の生命の音が、重なり合って今日という日が作られている。

その持ち主がどう思おうと、ましてや人がどう思おうと、その鼓動は等しく今日という日を奏でる一音に他ならない。

 そんな世界を奏でる様々な鼓動たちへの想いを羊毛フェルティングと桐塑、日本画材などを用い作品にしました。 -akatin-

作品:「もし私がらんちゅうだったら・・・Ⅰ」
羊毛、桐塑、日本画材 23×18×20㎝ 2016年

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2016.04
葉栗 里 / まにまに
会期:2016年5月14日(土)~5月29日(日) 
開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:5月13日(金)18:00~
休廊日:月曜日

彫刻家 葉栗里は、木を組み合わせて空間を与え、木彫でありながらも軽やかな作品を表現しています。モチーフは少女。その色彩やポーズからもそのふわりとした浮遊感のある作品群になっております。2014年GEISAI#20で猪子寿之賞を受賞、2015年TOKYO DESIGN WEEK ASIA AWARDS ART部門 セミグランプリを受賞している。


木彫で人体をつくることは、私の制作で一貫したテーマになっています。そもそもは「自分に似た立体」をこの世に存在させる、という不思議さを楽しむための制作が始まりでしたが、次第に寄木の技法を用いて大きな塊の中に空間を与え、人体の中に「軽さ」をつくりだすことにも重きをおくようになりました。制作するその時々によって、その2つの割合は変わっていき作品に振れ幅を与えます。また今回の展示作品には、つぶつぶ、とげとげ、うねうね、というように擬音で表現するような形態も加え制作しました。このように制作した少女たちに、観てもらう方それぞれのストーリーを重ねてもらえればと思っています。
-葉栗里-

作品:「なみなみのまに」2016 楠、絵具 30×50×50㎝

 

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2016.03
久野彩子 / 記憶の輪郭

会期:2016年4月9日(土)~4月24日(日) 
開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:4月8日(金)18:00~
休廊日:月曜日

金属造形作家 久野彩子は2014年より作家活動を開始。様々な若手のコンペティションで受賞し、高度な技法による精緻な表現力で評価を得ています。その作品は、精密鋳造技法であるロストワックス鋳造技法を用いて、金属のパーツを幾何学的に組み上げ構成して制作。本展より平面に留まることなく立体感を増して表現しています。


この2年間、都市空間の風景をモチーフとした作品を制作してきた。
風景に対するイメージは人それぞれで、部分的かつ断片的、そしてそれぞれの関心事、思いなどと混ざり合い、その時々によって変化していくものであると考えている。

制作をしている中で、いろいろなものに溢れ、物事が複雑に絡み合っている現代の都市空間の混沌とした様子は、都市に生活する人間(自分)の心を形にしたもののように思える。人間が作り出しているものの儚さや脆さ、不確かさ、唐突に出現するもの、いつの間にか消えて無くなってしまうもの、変わらないもの、よく見ると細部が変化しているものなど…金属で緻密な表現を可能とするロストワックス鋳造技法を用い、蝋で制作した原形を金属(真鍮)に置き換え自作のパーツを作り出し、それを組み上げ構成し制作を行う。精密鋳造技法だからこそできる複雑な形状、質感、繊細さを大切にしながら、記憶の中にある様々な要素を形にしていきたい。 ―久野彩子―

作品:「increase」2016 真鍮 21×21×9㎝

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2016.02
川平遼佑 / Midnight Boy

会期:2016年3月12日(土)~3月27日(日) 
開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:3月11日(金)18:00~
休廊日:月曜日


川平遼佑の「おねしょ」をテーマにした作品はブリーフをキャンバスに仕立て、子供の頃に見た夢という自らの体験を作品の中に組み込んで描いています。「おねしょ」を絵具に見立て、様々なモチーフを色彩豊かにポップに表現している作品群です。彼の制作したアニメーション映像も一部ご紹介します。


子供の頃に見た怖い夢やホラー映画、そこから生まれる空想のお化けや風景……これらは幼少期の自分にとって大きなトラウマであり、夜になると怖くてトイレに行けないことが多く、僕はよく「おねしょ」をしていた。記憶の中で眠る断片的な怖い夢をモチーフに、新たな物語を再構築し、ペインティング、アニメーションを作成。
怖い夢が作品のモチーフやインスピレーションであれば、「おねしょ」という行為は自分にとって絵を描く行為と似ている気がする。
「おねしょ」の染みは絵の具であり、ブリーフパンツは絵の具を定着させるキャンバスの役割を果たし、作品へと展開していく。 
-川平遼佑-


「untitled」 2016
アクリル、水彩鉛筆、ダーマトグラフ、ブリーフ 85×35cm

 

 
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2016.01
TartarosJapn / Alternative Idol

会期:2016年2月13日(土)~2月28日(日) 
開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:2月12日(金)18:00~
休廊日:月曜日


オリジナルキャラクター「SatanBouya-サタン坊や」をモチーフに、シンボルや美術作品を独自の視点から再構築。風刺やディフォルメなど漫画的手法と、東西美術シンボルを用いて、愛、信仰、文明、ロックなどのテーマに取り組むTartarosJapan。

現代の偶像「SatanBouya-サタン坊や」は、日本の漫画アニメのディフォルメと古代文明の偶像を参照したデザインが特徴。悪魔的なデザインの背景には、紀元前からの文明の交代劇の中で消された、角の有る神々への憧憬と、その長い人類史的視点で現代文明を観察する存在としての意味を持たせている。口が無いのは精神世界(息をしない、食べない、言葉のない魂の世界)を現し、漆黒の身体は、闇、宇宙、石油(地球と現代文明)を現す。

本展では、東西文明の中に含まれる様々なシンボルが混合された新作彫刻により、私達現代人にとってのオルタナティブ(もう1つの選択、代わりとなる、異質な、型にはまらない)な視点を探っている。
                                  

トークイベント 下田ひかり×TARTAROS JAPAN 2月20日(土)開場 16:00 開演 17:00~参加費:無料 *先着順にご案内いたします。
「新世紀の救世主と悪魔、子供たちの神話的表現の可能性」

下田ひかり 現代美術家。可愛さと不気味さを併せ持つ子どもをモチーフに、現代社会の抱える問題をテーマとして作品を制作している。

作品:Nirvana NiouAgyou 仁王阿形 2015 合成樹脂、ウレタン塗装 
   35×30×30㎝ 
   

 

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2015.12
田中幹希 / Another Surface

会期:2016年1月16日(土)~1月31日(日) 
開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:1月15日(金)18:00~
休廊日:月曜日


彫刻家 田中幹希は人の「顔」が単なる個人記号のように思えるときがある。もし、人に「顔」がなかったら、その人の「印象」は相手にどう伝わるのだろうか。人を印象づける「服」抽出、人としての要素を生成して、「顔」がなくても「人の印象を認識できる」作品を表現している。


いつの時代もファッション、衣服というのは、自分で決めることの出来ない他人への「印象」を自分で選択できるツールである。

現代ではファストファッションが流通し、人と同じものを身につけたり、友人と服をお揃いにするなど、個人の「印象」を特定できる要素が減ってきている中で、人としての匿名性が高くなっているように感じる。皆が皆、同じに見え、誰が誰だかわからない。そんな経験が誰にでもあると思う。

今回の展覧会ではそんな現代における「印象」としての匿名性をテーマに「誰でもない誰か」を顔のない人物像で表現します。 
-田中幹希-



作品:消失と認識-Girl-2015 mixed media 71×22×15㎝

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2015.12
THE ART FAIR +PLUS-ULTRA2015

若き美術家達に幸運を-そんな願いを込めて幸運の数字「7」を加える「+」=NANATASU GALLERYが、The art fair +plus-ultra 2015(スパイラルガーデン/表参道)に出展いたします。

才能と意欲に満ちた新進気鋭の作家達による小さな作品ばかりを展示いたします。タイトルは「Smalls」。桐塑彫刻、金属造形、球体関節人形、可動式骨格人形、彫刻、油絵ガラス造形、練りゴム造形などの作家達約10名のそれぞれの世界が凝縮された小さな作品を制作発表いたします。アートフェアならではの企画をお楽しみいただければと考えております。

出展会期:2nd Term :2015年12月22日(火)~12月24日(木)
                                11:00-20:00
会 場   :スパイラルガーデン(スパイラル1F)
     東京都港区南青山5-6-23 ℡03-3498-1171

公式HP  http://www.systemultra.com


出展場所 :plus  ブース A

出展作家

桐塑彫刻作家 板垣真実 http://milky.geocities.jp/voncochinra/ 
桐の粉末に糊を混ぜて作る粘土=桐塑を素材にありふれた日常に生きる人々をモチーフとしたもの。彼らがたたえるユーモアと哀愁は、何気なく過ごす日常の大切さを思わせてくれる作品。
金属造形作家 久野彩子 http://www.ayakokuno.com/ 
目に入った都市空間の様々な要素を切り取って再構築。       
蝋で原形をつくり、ロストワックス精密鋳造技法を用いてシルバーや真鍮等の金属に置きかえて形を制作。繊細でありながら精密な技法で表現している。
球体関節人形作家 稲葉春日http://kakuzatou.wix.com/haruhiinaba
顔や胴体は石粉粘土、髪の毛は羊毛や羽、その他の部分にはビーズなど多種のものを使用。胡粉や岩絵の具で施す、怪しく幼げな小さな球体関節人形は儚くも脆い生の美の世界を繊細に表現している。
可動式骨格人形 所正泰http://tokoromasayasu.web.fc2.com/    
アーマチュアと呼ばれる関節人形は、金属の真鍮を中心にポールジョイントを作り組み上げて制作。手足は木製、衣装は染色を施した生地で独自のデザイン。様々なポーズが取れ立ち姿までも表情豊かな作品。
彫刻家 塩見真由 http://mayushiomi.wix.com/mayushiomi    
主に彫刻、ペインティング、ドローイング、作品を制作。
近年アルミホイルの素材に注目し彫刻を発表。
モチーフとなるのは既存のキャラクターや既製品。
作品を通して「世界の美しさと気ままさ」、生きる喜びや訪れる驚き」を表現している。
画家 明円光 http://myoen.net/ 
明円光の代表作である「あひる」をシリーズでは、おもちゃのあひるをモチーフとし様々な視点から描いている。彼の温かく明るい画風は展示空間そのものを軽やかな空気にしてくれる。2015年京王プラザホテルでの個展開催など活動の幅を広げている。
ガラス造形作家 大貫仁美 http://oonukihitomi.com/profile.html  
「金継ぎ」という日本独自の美意識が創り出した技法より着想を得て制作。ガラスという壊れやすい素材を金継ぎで繋ぎ、オオカミという滅びゆく野生の動物をかたちづくることで、野生への崇敬を、そして自身の「傷」を顕在化させていきたいと考えている。
西浦康太 http://kotanishiura.weebly.com/            
動物の個性をテーマに平面パネル上に粘土を指で伸ばし、動物の表情を再現。その独自の技法で繊細なラインを作り出し、人間には想像しきれない動物の感情の繊細な側面、個性が煙たつように表現している。
金属造形作家 坪島悠貴http://yukitsuboshima.jimdo.com/    
在学中は金工を専攻し、現在に至るまで打ち出しという彫金技法を応用し銅や真鍮、銀を加工した作品を制作。最近ではCADと3Dプリンターを利用し、より複雑な機構の設計にも挑戦。部品を動かすことで違う形態へと姿を変える、”変形する彫金作品”の制作に取り組んでいる。
造形作家 TartarosJapan http://tartarosjapan.tumblr.com/ 
オリジナルキャラクター「Stanbouya」をモチーフに、シンボルや美術作品を独自の視点から再構築。Stanbouyaは古代文明の精霊、漫画アニメのデフォルメ感を参照した姿が特徴。彫刻、絵画でスピリチュアルな表現に取り組んでいる。

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2015.11
西浦康太 / I would love to talk


会期:2015年11月28日(土)~12月13日(日) 
開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:11月27日(金)18:00~
休廊日:月曜日



動物の個性をテーマに平面パネル上に粘土を指で伸ばし、動物の表情を再現。その独自の技法で繊細なラインを作り出し、それを丹念に重ねて制作している。西浦が読み解こうとするその表情から、何かを感じ取れる作品です。
                                 

動物が何を考えているか知りたい。
人は動物の行動や仕草を頼りに感情や気持ちなどを読み解こうとする。
それはおおよそ合っているかもしれないが、動物たちはもっと複雑で繊細な考えをもっているのではないかと思う。
また人間と同じように同一種の生物であってもみんなそれぞれ性格も個性も違う。できる事ならいつか言葉を通じて会話をしてみたい。
-西浦康太-


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2015.10
坪島悠貴 / Double Meaning

会期:2015年11月7日(土)~11月22日(日) 
開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:11月6日(金)18:00~
休廊日:月曜日


近年まで生命の収斂進化(全く違う種の生物同士が類似した環境に適応し、姿形が似ていくこと)をテーマに作品制作しており、魚や昆虫、鳥など様々な生物の形が混ざり合い新たな形態へと変容していく様を作家独自の創造性を持って制作。これらの作品は鑑賞のみに留まらず、実際に可動部を動かすことにより、違う姿へと変形する。それぞれの形態で同じはずの部品が違った見え方をする独創的であり、機能的な美しさを備えた金属造形作品である。

今回の展示では新たな試みとして、CADによるデザインと3Dプリンターによる部品制作を導入。伝統技術である彫金技法と最新技術を組み合わせ、“変形する彫金作品”としてさらなる完成度の向上を目指した。ロボット玩具などの世界では一大ジャンルを築いている“変形”、もはや玩具として済ますには惜しい機能美をもつそれは、”変形する“ということそれ自体が一つの美の様式と言える。この要素を作品のテーマとして中心に据えることで美術品として新しい可能性を探求した。

工芸、美術の世界とフィギア、玩具などのいわゆるオタク文化は互いに近しい関係にあるといえる。実際、工芸品や美術作品をモチーフとしたフィギアが商品として販売されたり、伝統工芸がアニメなどとコラボレーションするという話も近年よく耳にする。

今に生きる作家として日々進化する文化、技術、価値観を柔軟に取り入れ、現代における工芸、美術の在り方の一つとして作品を提示している。
可変金鶏 2015 銀、ブロンズ、真鍮 50×45×85mm

 

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2015.09
明円 光 / あひる、光る、ノエル。

会期:2015年10月10日(土)~10月18日(日) 
開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:10月9日(金)18:00~
会期中無休


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クリスマスリースにアヒルが乗っている油絵や、横幅5.2㍍に及ぶアヒルの大きな油絵、アヒルのモノクロ写真などを展示。
電球を入れて光らせたアヒルのオブジェ数百匹で飾った全長3.6㍍のクリスマスツリーも設置します。
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今年の6月、京王プラザホテルでの展示につくづく嘆息した。なんと苛酷な試練に立ち向かっているひとなんだろう! と。

 会場を埋めつくす、スケール感も手法も多様なアヒルの作品群。これらはすべて、「アヒルを描く自分」を客観化し、自己をパロディー化していくことなしには描けないものだと思う。それはマトリョーシカの外側を、えんえんと作り続けていくような、苛酷で終わりのない作業なはずだ。

 でも、彼の作品群にはウェットなものはちっとも感じられない。アヒルたちはひたすら明るく、楽しげで朗らかだ。それは、モデルのキャッチーさによるものだけではないと思う。

 それはきっと、すごく単純なことなのだ。

 彼は、絵を描くことが好きで好きでたまらなくて、ずっと描き続けていたくて、描き終わりたくないひとなのだ。

 なんだそんなことかと拍子抜けするかもしれない。でも、そんな一途な衝動をずっと持ち続けていることに、わたしは感動する。彼の幼少期を知っているから、なのかもしれないけれど。真っ白な画用紙を前にしたときの高揚感を、今も変わらず持ち続けているってすごいことだ。

 だからきっと今日も彼は、絵画教室に通っていた光くんのまま、アヒルを描いているんだろう。その楽しくも苛酷な格闘の軌跡を見続けていられるのは、幸福なことだ。  
(絵本編集者 佐々木紅)


 

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2015.08
塩見真由 /  CAPRICIOUS WORLD

会期:2015年9月12日(土)~9月27日(日) 
開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:9月11日(金)18:00~
休廊日:月曜日


塩見真由は主に彫刻、ペインティング、ドローイングを制作しています。

 そのモチーフは、既存のキャラクターや既製品。

日常にある身の回りのものは、私たちにとって第二の自然といえます。

最近では、その身近な素材であるアルミホイルを使った彫刻を発表しています。

 台所にあるアルミホイル。

それをくしゃくしゃにまるめて粘土のように扱います。 

 その銀色に光る彫刻は、時にとても大きく、時にとても小さく、違和感を与えます。

そのような作品を通して「世界の美しさと気ままさ」「生きる喜びや訪れる驚き」を表現しています。

 

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2015.06
村山之都 / face paintings


会期:2015年7月11日(土)~7月26日(日) 
開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:7月10日(金)18:00~
休廊日:月曜日



立体の構造を光と影の形体の組み合わせとして見ようとすること。

パキパキとしたモザイクをイメージさせる顔の連作は、上野公園でベビーカーに乗っていた子供を描いたことから始まり、以来継続的にこれを主題としている。

デジタルツールの援用はせず、手作業による面の解析はシステマティックなようで、実際は流動的で、立体を構成する目的とは異なる色面が随所に挿入されているところが特徴の一つとなっている。馴染みのある目、鼻、口等のシンボルが集中している顔というモチーフの奥にあるのは、そのバックボーンだったり、歴史だったり、所属している場所や人との同時的な関係性だったりと多岐にわたる「意味」の連鎖である。

「色面」というそれ自体は無意味な形体の組み合わせだが、最終的に「顔」という意味に辿り着いていく。その過程に興味を持ちながら制作したシリーズの展示です。

村山之都の独自の技法により描かれる表情は、その人となりを温かく感じとれる作品です。

作品:baby face 2014 油彩、キャンバス 91×91㎝



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2015.05
久野彩子 / 境界線


会期:2015年6月13日(土)~6月28日(日) 

開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:6月12日(金)18:00~
休廊日:月曜日



馴染みのある建造物が密集している都市空間の風景の多くは、俯瞰したときに見える形や、色々な視点から見た都市風景や建造物のアウトラインである。

現代の都市空間の混沌とした様相はネガティブに捉えられがちだが、じわじわと増殖していくように変化する都市の姿は、全体が静かにうごめくひとつの大きな生命体のように見え、それは生れてからずっと東京に住んでいる久野にとって魅力的な存在である。

目に入った都市空間の様々な要素を切り取って再構築。

蝋で原形をつくり、ロストワックス精密鋳造技法を用いてシルバーや真鍮等の金属に置きかえて形を作り出している。

今回の展示では、目には直接見えない線(形式上決められている線)『境界線』をテーマに繊細でありながら精密な技法で“東京”を表現しています。

作品:line(部分)真鍮、SILVR925、燐青銅 16×420×5㎝


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2015.04
島嵜りか / The Prisoner of Mirrors

会期:2015年5月16日(土)~5月31日(日) 
開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:5月15日(金)18:00~
休廊日:月曜日


華やかに着飾り、美しさを競い合うことに夢中な金魚たち。

装飾は理想の自分へと簡単に変身させてくれる魔法のよう。

いつまでも魔法が溶けぬよう願うなら、
終わりのない表層の鏡の世界に閉じ込められてしまう。

皆様、鏡の世界に閉じ込められぬようご注意を。

額縁とデコレーションされた金魚を描いた作品は、
人工的につくられた観賞魚である金魚を過剰に着飾った女性に見立てたシリーズ。

今回の個展は2008年から続けてきたこのシリーズ中心に構成したものになります。

 繊細に描かれた、重量感溢れる金魚の鱗にインパクトのある色彩のコントラスト。

島嵜りかの作品は観る者の意識が引き込まれる作品です。

作品:りさ Lisa 2013 アクリル、カンヴァス 53.0×45.5㎝


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2015.03
稲葉春日 / 砂糖のおり  

会期:2015年4月11日(土)~4月26日(日) 
開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:4月10日(金)18:00~
休廊日:月曜日


-小さな球体関節人形-

部屋の片隅、カーテンに隠れるように落ちている丸まったティッシュを何の気なしにゴミ箱へ捨てようと拾い上げると、それは弱った一頭の紋白蝶。

指先に残る鱗粉と羽の感触は、まだ生きているという温度と確かに滲む死の匂いだった。

それは日々の生活の中のふとした瞬間、日常のひずみに生まれる隙間の時。まるで落とし穴へ落ちるような。小さな人形たちはひずみそのもの。

稲葉春日が紡ぐ、怪しく幼げな小さな球体関節人形は
儚くも脆い生の美の世界を繊細に表現しています。

埋もれ木                           
人形:石粉粘土、胡粉、岩絵の具、アクリル
17.5×2.8×3.0cm

 

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2015.01
所正泰 / Dolls 2 ‐彼らの行方-


会期:2015年3月14日(土)~3月29日(日) 

開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:3月13日(金)18:00~
休廊日:月曜日



彼らは静かにそこに在るが、そこには居ない
彼らは去ってゆく、自分も残して
次に見える少し大きな景色のために そしてまた行くのだろう
心の空白と何も聞き逃さない静かさを得て
すべてがある景色を見るために
作品を見るとき誰もが何かしらの思いを投影し
作品と自身を行き来する。
そんな中で一瞬でもその外に出られる事ができたなら
彼らの行方が少し感じられるのかもしれません。

可動式骨格人形作家 所正泰による
可動式骨格=アーマチュアと呼ばれる関節人形。
衣装は染色を施した生地で独自のデザインで制作。
立ち姿までも表情豊かな佇まいの作品です。

作品:2014 mixed media 40×16×8㎝  


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2014.11
尾花 賢一 / あたらしい冬

会期:2014年11月28日(金)~12月14日(日) 
開廊時間: 12:00~19:00
オープニングレセプション:11月27日(木)18:00~
休廊日:12月8日(月)



覆面を被った正体不明の男。ヒーローというよりも悪役。それも端役。
彼らは主人公にはなれないけれど、淡々と日常を過ごしている。
穏やかに仲間と笑ったり、やりきれない思いに泣いたり、怒ったり。
表舞台には立つような存在ではないけれど、彼らの不器用で愚直な生き方も大きな魅力に溢れている。
覆面男たちも春を待つ。冷たい冬の先には、包み込む様な穏やかな季節がやってくる事を信じて。そんないつか訪れる希望を胸に、日々淡々と日常を過ごす。
今回の展示では、そんな彼らの紡ぐ世界を木彫と絵画で表現しています。
作品:クロニクル / 木彫・アクリル絵具 / 90×90×116㎝

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2014.10
THE ART FAIR +PLUS-ULTRA2014 

ジャンルを問わず日本の若手美術家を紹介しているNANATASU GALLERYが表参道スパイラルアートフェア+plusに活躍中の新進気鋭の作家3人による立体作品を出展致します。

会期 2nd Term :10/31(fri.)-11/3(mon.) / 11:00-20:00 
会場  スパイラルガーデン(スパイラル1F)/ +plus ブース d
公式HP  http://www.systemultra.com/   
access http://systemultra.com/access.html

タイトルは「still」。
静かに、黙って佇む作品たち。
日常と非日常、条理と不条理が混在するかのように
そして誰もがそこかに置き忘れた何かを宿すように
そこには見る者の心に眠る大切なものが投影されます。

可動式骨格人形作家 所正泰。
立ち姿までも表情豊かな佇まいの作品です。
覆面男の日常を木彫と絵画で表現している作家、尾花賢一。
桐塑彫刻作家 板垣真実。ありふれた日常に佇む人々をモチーフに
制作。どこか懐かしく愛おしい、そんな作品です。

作家プロフィールは下記リンクよりご参照ください。

所正泰

http://www.nanatasu.jp/artist.php?id=15

尾花賢一

http://www.nanatasu.jp/artist.php?id=13

板垣真実

http://www.nanatasu.jp/artist.php?id=23


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2014.10
後藤 海 / fragment.3 -朽ちる うまれる 破片-


会期:2014年11月8日(土)~11月23日(日) / 12:00~19:00
オープニングレセプション:11月7日(金)/ 18:00~
休廊日:11月17日(月)

 

「破片/断片」を意味する“fragment”シリーズは偶然できた油彩画のヒビ割れに興味をもったことから始まる。ヒビ割れを分解すると破片になる。では破片を再構築して集積にしてみてはどうか。無心で紙に鉛筆で破片を増殖させ始めた。やがてそれは分裂する細胞、鉱物の結晶、あるいは人々や物事のうつりかわりのようにも見えはじめ、次第にそのカタチの虜となっていく。

後藤海、第三弾となる今回の展示では、いわゆる“破片型”のみにとらわれず、標本用の蝶、また絵の具の色彩そのものを“破片”とし、生なるものが朽ち、細菌や菌類による腐敗を経て、また命がめばえていく物質循環過程を表現しています。


fragment of butterfly 2014 蝶、合成樹脂
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2014.10
大貫仁美 / Nowhere

会期:2014年10月18日(土)〜11月2日(日)

開廊時間:12:00〜19:00 
10月17日(金)オープニングレセプション18:00〜
休廊日:10月27日(月)


Nowhereどこにもない場所 どこかにある場所

そんな曖昧な世界の手触りを感じてみたい

曖昧な世界と「私」の「境界線」

それは〜ismと結ばれるものでもあるかもしれない

肌の色、性別、生まれた土地そのものであるかもしれない

または、私たちが押し殺してきた「野獣」の姿をとることもあるかもしれない

ならば、私たちの生と死の境界はどこにあるのだろうか

私たちは、まさしく「あらわれて」「消え去る」けれど、その営みは圧倒的に美しい

大貫仁美は、「金継ぎ」という日本の美しい技術に着想を得て、バラバラに制作したガラスのパーツを繋ぎ合わせた不具性の美を想起できる作品を制作しています。

本展示では、鏡という「境界」に鎮座する、儚くも脆いガラスのオオカミたちの世界、「境界」について考え表現しています。 

あとは生きることしか残されていない ならば、その感情に名を与えよう 2014
ガラス / ポリエステルパテ   W1200 × D450 × H600

 

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2014.09
福嶋幸平 / 山水


会期:2014年9月27日(土)〜10月12日(日)

開廊時間:12:00〜19:00
9月26日(金)オープニングレセプション18:00〜
休廊日:10月6日(月)


写真家・福嶋幸平が考える「山水」は「自然のかたち・自然そのもの」である。
今回の展示では日本文化の様々な形式を取り入れその「山水」を空間的に表現している。
作品「華厳ノ滝図」では、大判に引き伸ばされた写真が三つに切断され、左右が前に迫り出している。三つに切断された精細な画像は、荒々しい自然を的確に定着させるとともに、再構築された空間として鑑賞者を引き込んでいく。そして作品のエレメントとなった鑑賞者は、イメージの中にある本質的な力に気づかされるのではないだろうか。

 

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2014.07
板垣 真実 / いと をかし

会期:2014年9月6日(土)~9月21日(日)
開廊時間:12:00~19:00
Opening Reception 9月5日(金)18:00~
休廊日:9月16日(火)

何気なく過ぎていく日常の風景にスポットを当てたとき、それは不思議とそれぞれの人たちの中で、様々な思い出や大切なものを感じさせる時間を生み出します。
私たちの時間、それは誰しも平等にそして不平等に終わりを迎えます。
いずれ必ず手放すものを得ていることに気付いたとき、私たちは何よりも普通に過ごす日常を愛おしく思うのかもしれません。

板垣真実の表現する、ありふれた日常に佇む人々。
その表情や仕草はどこか懐かしく、愛おしい。
観ているものに語りかけてくれるそんな作品です。

桐塑彫刻=桐塑とは桐の粉末に糊を混ぜて作る粘土。乾燥させて木のように表面を彫刻している。

7:46発 W23.5×D35×H63(cm) 台座含む     
桐塑 (とうそ) / パステル

 




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2014.06
吉楽洋平 / BIRDS

会期:2014年7月12日(土)~7月27日(日)
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:7月22日(火)

蚤の市で偶然手にした一冊の野鳥図鑑。
吉楽はその図鑑の中の挿絵のいくつかが、前の持ち主によって切り抜かれていることに気付き、数羽の鳥たちの不思議な不在をきっかけに、残りの鳥たちを自然に「還す」ことを思いつきます。作品の中心となるのは図鑑から丁寧に切り取られた鳥の挿絵を、森の木々の枝や木立に置いて撮影された写真。それらは自然を舞台に描かれた挿絵の世界観を忠実に模しています。ウィットに富んだ知的な写真に加え、鳥たちを巡る探求の発端となった図鑑そのものを撮影した写真も、このシリーズの重要な要素の一つでもあります。吉楽洋平が最初に感じた、鳥たちの不在に対する不思議な感覚を、私たちに追体験させてくれます。
これらの写真に深い森を写した写真を加えることで、作品を一層豊かなものへと導いた「BIRDS」のシリーズは写真の喜びを凝縮したような作品です。

 

 

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2014.05
塩見 真由展 / Adult Picture book

会期:2014年6月14日(土)~6月29日(日) 
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:6月23日(月)

誰もがみんな知っている人物やキャラクター、身体の一部や日用品、風景などを主なモチーフにして、それらが持っているイメージを再構築。非日常的でロマンチックな対案を、彫刻やペインティング、ドローイングで表現した作品は美しさの定義を問い直しています。

本展覧会では、既存のキャラクターや物語の主人公を取り上げて、リアルな現代社会とリンクをさせた彫刻、ペインティング、ドローイング、映像といった様々な媒体で表現をした作品十数点を展示いたします。
その作品群は、''Adult Picture Book (大人絵本)'' というタイトルが提示するように、かつては子供であった大人たちの持つ価値観に疑義を呈すると同時に、子供たちの持っている世界観にも刺激を提案しています。
塩見真由が様々に表現する独自の世界を感じてもらえる展示です。

作品
痩せたサンタクロース  / mixed media 215×105×75


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2014.03
TartarosJapan / 鳴楽遊園 -Fusion of art and music-

会期:2014年5月10日(土)~5月25日(日) 

開廊時間:12:00~20:00
休廊日:5月19日(月)

鳴楽の果ての景色から様々な幻獣達が立ち現われ今と変わる場所「鳴楽遊園」。
幻獣達と戯れるとき、ここでは見えないものが見え、聞こえないものが聞こえ、言えない言葉が生まれる。作品のモチーフに登場する幻獣達は、古代神話の想像上の生き物や漫画、アニメなどのサブカルチャーのキャラクター意匠の伝統から生まれました。その存在には、作家の古代と未来への羨望が刻み込まれています。

その中の主要なキャラクター『SatanBouya』は、古代ペルシャ文明の精霊や漫画のキャラクターをデフォルメ、両生類のような生態などの特徴がありますが、口がない事が今回の「鳴楽遊園」のテーマである「見えないものが見え、聞こえないものが聞こえ、言えないも言葉が生まれる」を表現しています。

日本庭園の伝統的な様式である回遊式庭園の「観て、聞いて、感じて、楽しむ」を展示空間に取り込み、絵画・立体と音楽が融合したインスタレーションを中心としたTartarosJapan「鳴楽遊園」。

幻獣達が飛翲 跋扈 咆哮する異世界を感じてほしい展示です。

*日没後テラスではライトアップしますので本展は20時まで開廊しております。

作品
SatanBouya 緑海昇龍Mixed Media / W200 H415 D200mm

 



 

 

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2014.01
西浦 康太展 / my name is...


会期:2014年3月15日(土)~3月23日(日) 
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:会期中無休


動物が何を考えているか知りたい。
人は動物の行動や仕草を頼りに感情や気持ちなどを読み解こうとする。
それはおおよそ合っているかもしれないが、動物たちはもっと複雑で繊細な考えをもっているのではないかと思う。
また人間と同じように同一種の生物であってもみんなそれぞれ性格も個性も違う。
できる事ならいつか言葉を通じて会話をしてみたい。

my name is シリーズはそんな動物たちの個性をテーマに
硬質な発砲スチロールに練ゴムで描いた作品です。


作品
my name is nico / 28cm × 35cm / mixed media(kneaded eraser on Styrofoam)

 

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2013.10
伊藤 大朗 / FIGHTING MAN たたかう人々
会期:2013年11月16日(土)~11月24日(日) 
開朗時間:12:00~19:00
休廊日:会期中無休

 現代社会は個人の心情を押し殺してまでも、機械的にならなくてはいけない時代なのかもしれない。そのような社会の中では、我々は機械的に行動している時のイメージや印象で人を判断してしまいがちである。

 自分以外の人が、イメージや印象と違った個人的な感情・心情が出てしまった瞬間に、意外性を感じたり、また同時に共感をしたりする。
そのわずかに出た感情が垣間見えた瞬間に出会ったり、また自分自身が経験した一瞬の印象が、自分にとってとても面白く思え、それを垣間見た瞬間や経験した瞬間に、どこかドラマ・漫画で見たオーバーなポーズを思い出す。一番臨場感を感じさせるアングル、そして社会の象徴であるスーツを用いて作品にしている。

 本来本音と建前で生きている社会の中で、不意に感情を出してしまった瞬間を、目の当たりに遭遇・経験した面白さを共感し、また、社会に潜むくすっと笑う瞬間の1コマを感じてほしい。

作品 acrylic on canvas 91×116㎝

 




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2013.10
明円 光展

会期:2013年11月2日(土)~11月10日(日) 
開朗時間:12:00~19:00
休廊日:会期中無休

日常とは何か?彼の選び出すモチーフは総じて「日常」を指示しており、以前目にしたもの、もしくは目の前にあるものに対象を絞り込んでいる。それはおそらく彼が自らに設定したボトムラインだろう。しかしその一方で彼は描写を主是とする写実主義だというわけではない。また「日常」という言葉から連想される等身大の物語へのセンチメンタリズムを動機としているわけでもない。

 明円作品を決定的に特徴付けているのは、モチーフの「商品」としてのヴィサージュに目を付けるというやり方を暗黙の前提としていることに尽きる。

 例えば彼が自然物を描くときになぜ「盆栽」を選んだのか、とか、「人を横に移動させて、ただのストライプにしてしまえプロジェクト」ではなぜ女子高生とサラリーマンを選んだのか、とか。モチーフはほぼ単体で登場し、複数ある場合でも同一モチーフの反復であることが極めて多いのはなぜか等、そのことを指し示す事例は枚挙に暇がない。

 もちろん世の中にあるものはそのほとんどが「商品」なのだが、通常はそれを絵画の主題とした場合その商品性は一旦担保され、もっと本質的だと一般的に考えられていること、つまり「物体としての構造がどうだ」だとか「空間把握がどうした」とか、造形的なテーマに向かっていくことが普通だ。ところが彼はそういうところにはツラッとして全く話を持っていかない。

 そう考えると、彼の描く絵画が徹底して「メインモチーフ主義」であることにも気が付く(絵画空間の構築が主眼ではない、ということ)。近作のアヒルシリーズも例外ではなく、資本主義的日常の風景認識は広告的・カタログ的であり、なぜ彼の作品は空間にあたる部分をほぼ色面として捉え、重層構造のやり取りを構築しない、あくまでもフラットな均質空間として設定するのかもそこに理由がある。

 それが批判精神なのか単純なる受容なのかは、ここから先の展開ではっきりしてくるはずだが、いずれにしても彼が「我々の喜怒哀楽に直結しているはずの『日常』の断面は、どんなに感情豊かな表情を装っていようと常に『商品』として我々に直面する」という〈本質〉を切り取ってみせていることは間違いない。

 ──川上ニコ(作家)

作品 「あひる」 oil paint on canvas 53㎝×53㎝

 


西麻布、六本木、ギャラリー、画廊

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2013.08
所 正泰 / -Dolls-

会期:2013年10月12日(土)~10月27日(日) 
開朗時間:12:00~19:00
休廊日:10月21日(月)


心の空白。
そこは浮き沈みの激しい感情の波から少しだけ離れた場所
一時でもその波から抜け出し、遠くから海を眺めるように自分自身を省みる静かな時間
そんな場所に彼らが誘う事ができたら…
コマ撮りアニメで人形の芯に使われる可動式骨格=アーマチュアと呼ばれる関節人形
骨格部分は、金属の真鍮を中心にボールジョイントを作り、それを組み上げて制作
頭部、手、足は木製、衣装は染色を施した生地でオリジナルのデザインで縫製
アーマチュアにより様々なポーズがとれ、立ち姿までも表情豊かな彼らの佇まいから何かを感じ取ってほしい人形展 -Dolls-

作品 mixed media  h:940×w:140×w:100mm

 

西麻布、六本木、ギャラリー、画廊

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2013.07
尾花 賢一 / Day light

会期:2013年9月14日(土)~9月22日(日)
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:会期中無休

覆面を被った正体不明の男。ヒーローというよりも悪役。それも本編には大きく関わらないような端役。彼らは主人公にはなれないけれど、ひとりひとりが淡々と日常を過ごしている。穏やかに仲間と笑ったり、やりきれない思いに泣いたり、どうしようもない事に怒ったり。決して語られることはないが、きっと彼らなりの小さな幸せと、充実感を持って生きているんじゃないか。表舞台には立つような華やかな存在でないけれど、彼らの不器用で愚直な生き方も大きな魅力にあふれている。

 彼らが行き着く先は決して決まりきった絶望に満ちているものではない。ひとりひとりが日々を生き抜き、いつか明るい朝が来る事を信じている。どんなに深い暗闇であっても夜明けはいつかやってくる。そんな彼らの生き方に一筋の光をあてるかのように、表には出てこない彼らの哀愁と物語をアクリル画と木彫作品に表現している。

作品 「かさねる」 acrylic paint on wood

 


西麻布、六本木、ギャラリー、画廊



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2013.02
福嶋幸平 / 一条 (ひとすじ)
会期:2013年4月20日(土)~28日(日)
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:会期中無休


三原山図2013年 ピグメントプリント アクリルマウント

写真家・福嶋幸平は芸術としての「写真」の可能性を追求し、今までの一般的な「写真」という概念にとらわれず、様々な手法で表現領域を拡張している。
今回の展覧会「一条(ひとすじ)」は、襖絵や屏風絵などの構造的に分割された姿に美しさを感じ、作品として表現したものである。眼前の風景は、切断されることにより細部にまで意識が及び、今まで感じることの出来なかった抽象的な美を生み出す。
展示作品は全て伊豆大島で撮影されたものである。その雄大な自然からは自然を神格化し崇拝していた時代の思想を彷彿とさせる力強さが見て取れる。

西麻布、六本木、ギャラリー、画廊

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